咳をする 母さん・・・
風を捲いて へばりついた 犬の遠吠えが・・・
ぼくの外套に べったりと・・・
こすっても こすっても 三日月の形に 落ちこんでゆく・・・
真直ぐな 深淵は・・・
ななめに 歪む夜に・・・
虚しく 咳こんで・・・
ぼくをうつす・・・・・・
ぼくは あさましくない・・・
もう一人の 家にいこう・・・
母さん・・・
母さん・・・
ぼくは 病んでいるんだね・・・。
呼ばれても飛び出ない英知です、こんばんわ。
僕には、どうしようもなく悲しくて、死にたいほど泣きたくなる夜がある。
ふと片思いに疲れてしまったとき、
ふと事故で死んでしまった友人を思い出したとき、
ふと自分の目標を見失ってしまったとき、
ふとしたことからの罪悪感で心がキュッと縮こまってしまったとき・・・・・・。
まさに底なしのブルーといった気分になる。
そんなとき、僕は延々とシャワーを浴びる。
何も考えずに、ひたすらシャワーに打たれる。何時間も・・・。
心身共にリフレッシュできるし、
自分に憑いた陰鬱なオーラも全部流されていくような気分になる。
また、僕はそんな落ち込んだ気分のとき、
近くの空き地へと足を運ぶ。
地面を隠すほど緑が生い茂る草々の中に腰を下ろして、
タバコを吸う。タバコを吸いながら、
目前の道路を走る車を茫然と見たり、
何の邪気も感じられない颯爽とした空を眺めたりする。
言うなれば、
「黄昏れる」というやつだ。
今日の夜も、ちょっと落ち込んだことがあって、
近くの空き地でそんな「黄昏タイム」を過ごしていたわけですよ。
タバコの葉の焼ける匂い・・・立ち込める煙、
綺麗な夜空・・・瞬く星、
街灯のぽうっと明るい光、
家々の窓から漏れる色とりどりの灯り、
どこか心地よささえ覚える車の走行音。
・・・と、せっかく素敵な空気に囲まれて、良い気分で時間は過ぎていたのに・・・。
ふと、僕は自分が座っていたすぐ脇の草が微かに動いたのを感じる。
そしてその辺りに目をこらしてみる・・・。
け・・・毛虫っっ!!!
嗚呼、目覚めの季節春・・・。
素敵な季節であるという裏に潜む、身の毛もよだつこの現実・・・( ;´Д`)
「ぎゃぁぁぁぁぁぁああああーーーーーー!!!
静寂に包まれた夜の空き地にまた一つ、断末魔の叫び声があがり・・・
そしてまた今日が終わる。
・・・黄昏ムード台無し(゚∀。)